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※ 市町村名や記載内容はしおり発行当時(平成14年度)のままとなっております。

 岐阜県白川村では、世界文化遺産への登録を境に、国内外からツアーで訪れる団体客が増え、住民の生活を脅かすトラブルが多発しています。平均滞在時間が1時間30分と短く、地元の人たちと触れ合う機会も減っています。10年程前までは、個人でゆったりと滞在するお客様が中心で、村の人たちと交流を持ち、まちの素顔を感じとっていただくことができました。
 合掌集落を擁する荻町では、昔から「結」の結びつきがあり、合掌屋根の葺き替え時などには、村人同士で互いに助け合う地域のコミュニティを確立してきました。白川村では、こうした伝統文化を大切にしながら、2000年以上も人が住み続けてきたのです。観光客のみなさんが、村の歩んできた歴史を事前に知っていれば、当然マナーも変わってくるはずです。
 白川村を観光で訪れた若者は、生まれて初めてみる囲炉裏に触れ、“どこか懐かしい感じがする”といいます。日本人はそういった環境で癒される遺伝子を持っているからではないでしょうか。ふるさとの文化を色濃く残す飛越は、こうした体験ができる貴重な地域です。現代人が忘れかけているあたたかで優しい、ふるさとの暮らしを継承していくには、地域の誇りや郷土愛、伝統文化をきちんと観光客に伝えていく努力も必要でしょう。
 岐阜県の最北端に位置する白川村は、急峻な山々に囲まれた山村地帯。人口約2000人のこの小さな村には、合掌造りで名高い白川郷荻町集落があり、約200年から400年前に建てられた113軒の建造物が大切に保存されています。
 この合掌造り家屋を見たドイツの建築学者ブルーノ・タウトは、「極めて論理的、合理的で日本には珍しい庶民の建築」と褒めたたえ、京都の桂離宮と並び、「日本美の再発見」とい著書の中で、世界中の人々に紹介しています。現在でこそ、国内有数の観光地として賑わう白川村ですが、その背景には住民の並々ならぬ努力が潜んでいることを忘れてはなりません。
 昭和40年代、白川村は村内の小集落の集団離村により過疎化が進み、生活様式の変化、建築技術の進歩から、大きな転換期を迎えることになりました。村の人々は合掌造りが村外に売られていく状況を目の当たりにしながら、先人の遺した貴重な文化遺産を守ろうと保存運動が広がり、昭和46年に住民全員の合意によって、「白川荻町集落の自然環境を守る会」が結成されました。同時に三原則を掲げた「住民憲章」も制定しました。
 地区内の農地は景観的にも重要な役割を担っていますが、同会では農地の復旧など、農村景観の維持にも取り組んできました。さらに、看板広告の氾濫を防ぐため、業種別代表者、村、教育委員会の協力を得て、「荻町から看板を失くす運動」を展開し、荻町集落では派手な看板は消えつつあります。
 昭和51年には、合掌造り集落を中心に構成される自然環境が、歴史的にも景観的にも価値が認められ、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。また平成7年には長年の保存努力の成果が認められ、国内では6番目となるユネスコの世界文化遺産に登録されました。白川郷荻町集落は、今後も世界共有の遺産として、住民が生活を営みながら保護、保存されていきます。

地域には大切に受け継がれてきた習慣や文化が残っています。しれじれにコミュニティが確立され、秩序が保たれていることを理解しましょう。

あなたの訪れる場所は、すべて無料のテーマパークではありません。生活を営む人々がいます。来訪者であることを常に忘れないで下さい。

地元の人たちと言葉を交わすことで、ひと味違った発見や感動が得られます。また、対話はそのまちの文化を観ることにつながります。

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